薬学図書館員基礎知識

参考文献に関する豆知識

参考文献・引用文献リストの読み方　雑誌名の略（略誌名）について　参考文献・文献リスト中によく見られる略語　その他の略語

参考文献・引用文献リストの読み方

学術論文の最後には、本文中で言及（引用）した論文のリストが記載されています。記載される文献情報は以下の要素を含みます。著者情報, 標題情報（論文名, 雑誌名, 書名）, 出版・物理的情報（版表示, 出版者, 出版年, 巻・号・ページ）など。

著者名・雑誌名・論題名の部分を見極めます
雑誌名は通常、略誌名で記載されます
論文に掲載される参考文献（レファレンス）リストや二次資料の文献リストには、注釈なしで略語が記述されていることがあります（ibid.など）
図書の参考文献では、図書名と論題名・シリーズ名を区別します。In:のあとに書名が記載されます
参考：SIST（科学技術情報流通技術基準）：科学技術情報の標準化のために文部科学省が制定している基準です。著者のための論文を作成する際の指針や参考文献の書き方、学協会や出版社のための学術雑誌への電子投稿規定を作成する際の指針などが提示されています。

（例）
1. 雑誌
2. 図書

通常、論文の最後に掲載される参考文献リスト（レファレンス）には、雑誌名が省略して記載されています。
一般的な略誌名を調査する参考図書としては、以下があります

略語	意味
ibid.	同じ個所に、同誌・同書・同章・同節中に。（同一の文献から連続して引き続き引用する場合）
id.	同書
op. cit.	前掲（引用）書中に（同一の文献からであるが連続しないで引用する場合）
loc.cit = l. c.	上記引用文中に
Idem	同著者